column技術コラム
超小型コンプレッサの用途とは?
超小型コンプレッサとは
超小型コンプレッサとは、従来のコンプレッサと比べて大幅に小型化された圧縮機です。そもそも「小型コンプレッサ」という明確な定義は存在しません。一般的には重量15kg以下とされることが多いですが、当社では5kg以下を小型コンプレッサと定義しています。さらに、当社は超小型コンプレッサの開発にも注力しており、0.5kg未満の製品開発実績も保有しています。
超小型コンプレッサの構造
超小型コンプレッサの構造は、使用される圧縮方式によって大きく異なります。
ダイアフラム式: 柔軟なダイアフラムの変形によって空気を圧縮する方式。構造がシンプルで小型化に適しており、振動や騒音が少ない点が特徴です。比較的低圧力用途に適しています。
ピストン式: 小型のピストンを高速で往復運動させることで空気を圧縮する方式。ダイアフラム式に比べて高圧力での使用が可能ですが、振動や騒音が出やすい傾向があります。
スクロール式: 2つの渦巻き状のスクロールが互いに回転しながら空気を圧縮する方式。オイルフリーでクリーンな圧縮空気が得られる一方、小型化は比較的難しい傾向があります。
超小型コンプレッサの用途
超小型コンプレッサは、そのコンパクトさ、省電力性、携帯性から、幅広い分野で活用されています。具体的な用途例をいくつか挙げます。
・医療機器: 携帯型人工呼吸器、麻酔器、歯科用エアツールなど。小型軽量で持ち運びやすく、患者の負担を軽減します。
・分析機器: クロマトグラフィー、質量分析計など。精密な空気供給が求められる分析機器に最適です。
・携帯機器: 携帯型空気清浄機、エアブラシ、ドローンなど。バッテリー駆動による長時間稼働も求められます。
・産業機器: 小型ロボット、精密機器のエアシリンダ、検査機器など。省スペース性と高精度な制御が求められます。
・自動車: エアサスペンションシステム、ブレーキシステムなど。小型軽量で信頼性の高いシステムが求められます。
超小型コンプレッサの選定方法
超小型コンプレッサを選定する際には、以下の点を考慮する必要があります。
圧力と流量: 用途に応じて必要な圧力と流量を正確に算出します。 これは、機器の性能と直接的に関係するため、最も重要な選定項目です。
消費電力: バッテリー駆動の場合は、消費電力が低い方が長時間使用できます。
騒音レベル: 特に医療機器や精密機器など、静音性が求められる用途では、騒音レベルが重要な選定基準となります。
耐久性と信頼性: 連続運転時間やメンテナンス性なども考慮する必要があります。
サイズと重量: 設置スペースや携帯性も重要な検討事項です。
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小型ポンプ・小型コンプレッサーカスタム開発.comを運営する株式会社ケーピーエス工業は、超小型コンプレッサーの開発・製造に強みを持っております。0.5kg未満の超小型コンプレッサーの開発実績もあり、お客様の求めるサイズ、重量、性能に合わせたカスタム設計も可能です。超小型コンプレッサーに関するお困りごとがございましたら、株式会社ケーピーエス工業までお気軽にお問い合わせください。
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