見積依頼・技術相談
技術資料・カタログ
図面ダウンロード

column技術コラム

小型ポンプ

メカニカルシールとグランドパッキンの違いついて解説!

○メカニカルシールとグランドパッキンについて

メカニカルシールは、ポンプやコンプレッサーなどで回転するシャフトと静止部分の間で液体やガスの漏れを防止する部品です。シール面は、回転部と静止部が接触し、摩擦を最小限に抑えながら密閉を行います。高温、高圧、腐食性の液体に対応でき、長期間の運転が可能です。一方、グランドパッキンは、ポンプのシャフトやバルブなどの回転部分と外部との間で密封を作るための部品です。構造がシンプルで、比較的低圧・中圧の環境で使用され、オイル等を含侵させて使用されることが多いです。

共通点として、いずれもポンプやバルブなどで液体やガス漏れを防ぐ用途で使用されます。使用中に摩耗が進むため、定期的な交換が必要となりますが、どちらも取り付けとメンテナンスが容易です。

○メカニカルシールとグランドパッキンそれぞれの使用ポンプ

メカニカルシールは、特に高圧や高温の環境で使用されるポンプ(例:化学プラントのポンプ、冷却水ポンプなど)に使用されます。この使用環境上、高い密封性が求められるため、過酷な条件でも安定した運転が可能です。グランドパッキンは、汎用的な水ポンプや低圧のポンプ(例:水処理用ポンプや軽量な冷却水ポンプ)に使用されます。

○メカニカルシールとグランドパッキンのメリット、デメリット

メカニカルシールは特徴として、高い密封性を有しており、長期間使用可能なのでエネルギー消費を抑えられるメリットがある一方、製造に比較的高額なコストを要します。対してグランドパッキンは密封性がやや劣り、液体やガスが漏れてしまうリスクがありますが、メカニカルシールと比較すると安価といった利点があります。

○メカニカルシールとグランドパッキンの交換方法

メカニカルシールの交換について、まず、機械を停止してから電源コードを抜き、内部圧力を抜きます。次に、シールを固定しているパーツを外し、新しいシールに交換後、位置を調整します。最後に機械を運転させ、漏れや異音がないか確認します。

グランドパッキンの交換について、パッキンを挿入後仮締めし、漏れが止まる状態になるように締め付け力を調節します。

最後に、機械始動後に漏れがないかを確認して問題が無ければ本締めをします。

○シール交換が不要なキャンドポンプ

キャンドポンプは、シール交換を必要としないポンプの一例です。モーター部とポンプ部が一体化しているため、動力伝達部分の水封部品を必要とせず、構造上、この動力伝達部分からの流体の漏洩が発生しないことが特徴として挙げられます。

小型ポンプ・小型コンプレッサーカスタム.comを運営する株式会社ケーピーエス工業は様々な用途で使用されるポンプを製造して参りました。お客様の用途に合わせた最適な製品のご提案から、導入後のサポートまで、専門知識を持ったスタッフが対応いたします。ポンプに関するお困りごとがございましたら、株式会社ケーピーエス工業までお気軽にお問い合わせください。
>>お問い合わせはこちら

関連する
技術コラム一覧

Contact

お気軽にご相談ください

小型ポンプ・小型コンプレッサー カスタム開発.comを運営するケーピーエス工業は、培ってきた高い圧縮技術を用いて、特注ポンプ・コンプレッサーの開発から、それらを搭載する装置のODM/OEMを手掛けております。 当社は製品開発力と提案力を評価頂き、グローバル企業様の共同開発のパートナーとして選ばれています。特注ポンプ、特注コンプレッサー、応用製品に関して、お気軽にご相談ください。