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小型ポンプ

循環ポンプとは

循環ポンプとは

 循環ポンプとは、特定のポンプ機種を指す名称ではなく、液体を循環させる用途で使用されるポンプの総称です。液体を循環させること自体が主な目的であり、一定の流量で効率的に液体を循環させるよう設計されています。ラインポンプとも呼ばれることがあります。

循環ポンプの使用例としては、空調機器や工業用機器の冷却水循環(チラー)用、または養殖場の飼育用水槽など、さまざまな場面で多様なポンプが活用されています。

循環ポンプの種類

 循環ポンプというと多くの利用用途で渦巻インラインポンプと呼ばれる吸込口と吐出口が同一直線上に設計されているポンプがよく使用されています。医療用については、小型のチューブポンプ(ローラポンプ)が使用されています。循環ポンプ用として渦巻型のインラインポンプがよく使用される理由には、下記のメリットがあります。

1. コンパクトで設置しやすい

インライン型ポンプは、吸込口と吐出口が同一直線上に配置されているため配管の一部としてポンプ設置が可能で、他のポンプ設計に比べて省スペース化が可能です。ビルや設備内のスペースが限られた場所に設置されるため、インライン型のコンパクトな設計が適しています。

2. メンテナンスが容易

インライン型ポンプは、システムからポンプケーシングを取り外すことなくメンテナンスや修理がしやすいという利点があります。循環システムは、長時間にわたる連続運転が求められることが多いため、メンテナンス性や運用コストを抑えることが重要です。

3. 流体循環の効率向上

吸込み口と吐き出し口が一直線上に設計されていない従来の渦巻型ポンプの設計に比べ、流体を循環させる事に特化している為より、流体に効率的に圧力を加え、一定の流量で液体を循環させることが可能です。暖房・冷却システム、給湯システムなど、流体の連続した循環が必要な条件において、ポンプの特性が効率的に高まります。

4. 振動と騒音が少ない

インライン型ポンプは設計上、振動や騒音を抑えることができます。住宅や商業施設、オフィスビルなどで快適な環境での使用に適しています。

循環ポンプ(インラインポンプ)の選定方法

循環ポンプの選定要件として下記が挙げられます。

・吐出し量:必要な水量

・揚程:必要な揚程、圧力

・材質:液体(流体)の質により対応出来るタイプを選定

・電源:電源と電圧

・口径:配管接続するのであれば、口径やフランジ形式

循環ポンプの使用用途

循環ポンプは、さまざまな種類のポンプが幅広い用途で利用されています。

・温水暖房システム:渦巻インライン型

・家庭用暖房機器:渦巻インライン型

・工業用機器:渦巻インライン型

・冷暖房システム:渦巻インライン型

・医療用途:ローラポンプ(チューブポンプ)

・水槽管理:渦巻ポンプ・水中ポンプ

>>当社の扱っているチューブポンプはこちら(Link貼り付け)

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